たでの日記

インドネシアに移住するのダ!

イスラム教のタブー、豚肉について

日本人は無宗教だと言われるけど、私がもし宗教を聞かれたら(聞かれたことないけど)仏教って答えると思います。実家には仏壇があるし、お寺にお墓があるし。でも、私は長野県のど田舎出身で土着信仰が根強い地域のため、神道のほうが馴染みがありますね。

宗教は生きていくために必要なものです。宗教というより、生活が厳しい環境であるとき、絶対的な信じるものの存在は必要不可欠です。日本が宗教に無頓着なのは豊かな国である証拠だと思います。

イスラム教のことについて書きますが、興味本位で面白がっているのではなく、知りたいと思う好奇心からなのですが、それもタブーに思われることがあるのでその辺は気をつけたいなと思います。

 

さて、いくつか気になることはあるのですがまずは食のことから。

有名な話ですが、イスラム教では豚を食べません。豚肉が手に入らないことで気づくのは、普段、豚肉をどれだけ食べているかということ!

ベーコンやハム、ウィンナーなどの加工肉が大好きなんですが、そういえば豚肉だったなと思うし、日本でお馴染みのメーカーが出しているカレーのルーなんかも、インドネシアバージョンだとポークエキスとかが入ってないのでなんか違う。野菜炒めだってやっぱり豚肉入りがいいし、具材だけじゃなくスープにも豚を一切使わないラーメンなんて無理じゃない?

でも、インドネシアイスラム教は少々ゆるい気がします。

マレーシアへ旅行に行ったことがありますが、マレーシアのイスラム教はインドネシアよりもっと厳格でした。豚肉どころかビールなどのアルコールも手に入りません。ホテルのレストランであっても、です。当時はヴィーガンにかぶれていた(笑)ので、豚肉についてはまったく気にならなかったけど、ビールが飲めなかったことだけ不満でした。どこにもビールがなくて、クアラルンプールのノンハラルエリアのレストレンでやっと飲めました。

インドネシアの食料品店では、豚肉製品もアルコールも分かりやすくコーナーを分けているだけで、誰の目にも入る場所に置いてあります。日本人向けではないレストランでもアルコールの提供をしています。ビンタンビール、軽くてごくごく飲んじゃいます。

イスラム教で豚肉を食べない理由は、不浄の動物だから、とのこと。また、こちらも有名な話ですがヒンドゥ教では牛肉を食べません。それは神聖な生き物だからという理由ですが、牛肉だけNGというより肉食自体がNGなので、ヒンドゥ教が80%のインドではベジタリアンの方がとても多いです。

日本でも殺生を行わない食事の精進料理がありますし、食事のタブーについてはヒンドゥ教のほうがちょっと理解しやすいですね。

 

スーパーの豚肉コーナー。
mengandung babi / contains pork / 豚肉がはいっています

f:id:smartweed:20220228114940j:image

こちらは日本食のレストラン。豚肉を使ったメニューには豚マークがついてます。提供される食器も色違いになっていたりして、ムスリムが触らないように配慮したりしてます。

f:id:smartweed:20220228115031j:image

 

スーパーで豚肉を買った時、レジの人がムスリムだったらどうしたらいいんだろう?と考えたりして「私は豚肉を買います」と伝える必要があるのかな?とか想像したけど、普通にレジで買いました。どうやら、近くにビニール袋が用意してあるようなときは、入れてあげると良いらしいです。

主人の職場に、インドネシアの方と結婚するためにイスラム教に改宗した駐在員さんがいまして、一緒にお食事したときに尋ねてみたところ「豚肉に触らないほど厳格なムスリムなら、そもそもそういう仕事につかないから心配しなくていい」とのことで、なるほどそりゃそうかと思いました。そういった厳格さはお家によって違うようです。

もし豚肉に触ってしまった時はどうするのか聞いてみたら、お祈りのときに反省するんだそう。うーん、なるほど。

 

まだ上手く言語化できないけど、あれこれを思いを巡らせて、少しだけ理解した気になったインドネシア滞在1ヶ月目。